こんにちは。
機長のTenです。
最近友人から、
『フライト中、UFOに遭うんでしょ?!』
と聞かれました。
結論、私は遭っていません!
残念に思われた方、すみません。
しかし、2020年4月にアメリカで『UFO』映像が公開されましたね。
「UFO」の映像3本、機密解除し公開 米国防総省
本当に宇宙人はいるのでしょうか。
思いを巡らせるのは楽しいですよね。
飛行機がフライト中にすれ違うもの
さて、UFOには遭遇しませんが、上空でよくすれ違うものはあります。
飛行機です。
日本上空も結構な機数が飛んでいます。
以前お客様から次のように言われたことがあります。
『30m位そばを飛行機がすれ違った!
異常接近か!?』
いいえ、違います。
確かに近くをすれ違う時はあります。
しかし30mではありません。
(ちなみにB737-800の横幅は約36mあります。)
飛行中の各航空機間には、決められた間隔が管制によって取られます。
その間隔は、1.垂直 2.縦 3.横 の3種類があります。
レーダー管制下にあるかないか、IFRまたはVFRによってそれらの間隔は異なります。
皆さんの乗る、旅客機同士がすれ違う場合に限れば、
垂直方向は1000ft(約300m)
縦・横方向は3~5nm(約5~9km)
これくらいは距離が保たれています。
パイロットはこれら飛行機を目で確認しながら飛行します。
もちろん天気が悪くて見えなかったり、小さい飛行機で見つけるのに時間がかかることもあります。
そんな時でも、機上にはTCAS(Traffic Collision Avoidance System)と呼ばれる装置があり、どこに他の飛行機が飛んでいるのか分かります。
ちなみに上空で飛行機を探す方法はパイロットそれぞれ異なるようです。
私の場合は、
1. 相手の方位をTCASで把握する
2. 相手の高さに目を向ける
3. 相手の距離に目の焦点を合わせる
こんな感じで捜索します。
相手機の大きさにもよりますが、20~30nm(約40km前後)くらい先からは見つけることができます。
これも練習しないと見つけるのに時間がかかります。
慣れると、何度方向、何ft、何nmずれてるからこの辺かな?って目がいくようになります。
パイロットを目指す皆さんは訓練中から意識してみると良いですよ!
みなさんは上空で何機見つけることができるでしょうか?
次回のフライトでは、窓から飛行機を探してみてくださいね!
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