自分の見ている世界がすべてではないよという話

パイロットになる
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こんにちは。
機長のTenです。

今日はタイトルにあるように、
自分の見ている世界がすべてではない
という話をしようと思います。

何でこの人こんなことするのかなぁ…
何で分かってくれないのかなぁ…
自分だったらこうするのになぁ…

皆さんはこんな風に思ったことありませんか?

これって実は
自分と相手が見ている世界が違うから
かもしれません。

先日、twitterでこんなことを発信しました。

いくら目の前にあっても、
意識していないことは
視界に入ってこないようになっているんですよね。

ここを理解できると
パイロットの訓練も上手くいくことが多いです。

飛行機の操縦がうまくいかない…
いつも同じ失敗をしてしまう…

訓練でこんな悩みを持つ人へのヒントも教えます!

そもそもパイロットに必要な考え方を学びたい方は以下の記事をまず見てください!
【要注意】その考え方じゃ100%パイロットになれない⁉パイロットの考えかたとは

是非最後まで読んでみてください!

簡単に自己紹介をしておきますね。

航空大学校卒業
在学中は常にAクラス(上位1/3)
大手航空会社入社
国内航空会社2社転職
Boeing機機長

もちろん訓練では
上手くいかなかった経験もあります。

しかし、
意識を正しく持てば訓練も乗り越えられるし、
大手企業への就職も果たしています。

是非皆さんも無事に訓練を進め、
パイロットとしての就職を果してほしいです。

それではいってみましょう!

ハーバード大学の実験動画

ここで皆さんに
是非とも見て欲しい動画があります。

次の動画は、
複数の人がバスケットボールのパス回しをしています。

白いTシャツを着たチームと、
黒いTシャツを着たチームがいます。

動画を最後まで見て、
白いTシャツを着たチームが何回パスをしたか
を数えてください。

どうでしたか?
数えられましたか?

結構パス回しが速いのと、
人が動くので数えにくかったですよね。

ちなみに正解は、15回です。

当たっていました?笑

ところで、
動画を見ていて
何か変なことに気づきませんでしたか?

そう!ゴリラがいたんですよ!笑

気づきましたか?

意識していないものは目に入らないという実例

もちろん気づいたよ!
という人もいるでしょうし、

全然気づかなかった
という人もいたと思います。

ゴリラが見えた人からすれば、
見えていない人に対して、
何であんなゴリラに気付かないんだよ!
って思うかもしれませんね。

どっちが良い悪いではないんですよ。

人は意識していないものはとことん目に入ってこないんですよ

特にゴリラが見えた人。

本当に見えない人がいるのか疑っていませんか?笑

是非とも周りの人に
同じように動画を見せてみてください。

驚くほど見えない人が多いんですよ。

ちなみに私も見えませんでした。

ゴリラ?何言ってるの?って感じでしたね。笑

意識さえすれば目に入ってくる

ここまでで
意識していないものは目に入らない
ことを少し実感できたかと思います。

逆を言えば、
意識しているものは目に入るということです。

パイロットの訓練に話を移してみます。

初期訓練では色々なことが上手くいきません。

決まった高度、進路を、
一定の速度で飛行していくことが難しいのです。

飛行機は車と違って
縦・横・高度の3次元を進みます。

道路の上を走るわけではないので、
気にしないといけない要素が多いのです。

飛行機の姿勢を少しでもずらすと、
それは高度や進路の違いとなって現れます。

速度も変化してしまいます。

さらには自分の操作だけではなく、
上昇気流や下降気流の影響を受けて
速度や高度が変化してしまうこともあります。

同じ高度を飛んでいるつもりなのに、
気づいたら200ftも高度がズレてしまった
なんて経験をすることもあります。

でも冷静に考えると、
200ftずれるということは、
意識が高度計に向いてない時間が
あまりに多いということになります。

例えば
1000ft/min(1分間に1000ft)
の上昇率が起こったとします。

この上昇率で200ftも高度がズレるということは、
12秒間も高度計から目が離れていることになります。

12秒間って結構ながいですよ。
数えてみてください!笑

この間に高度計に意識が向けば、
ここまでズレることは無いということになります。

上手くなりたいなら具体的な意識を!

パイロットになるための訓練が始まると、
そもそも良く分からない世界で、
どうしたらよいのか、とまどうこともありますよね。

みんなが操縦を上手くなりたい!って思うはずです。

ここで上手くなるためのヒントをお伝えします。

上手くなりたいならば、
意識をとことん具体化してください。

単純にうまくなりたいではなく、

高度・速度をずらさない!
といった具合です。

でもこれではまだ曖昧です。

ずらさないってどういうこと?

まったくずらさないの?
それとも10ft・10ktくらいは良いの?

これらの値はどんなものでも構いませんが、
できるだけリアルに、
状況を鮮明に思い浮かべられるくらい
具体的な意識にしましょう!

例えばTouch & Go訓練(離着陸訓練のこと)であれば、
離陸滑走から離陸し、
場周経路に入る。

DownwindからBase,Finalと
全ての場所での飛行機の姿勢やパワー、
速度、高度を口でサラサラ言えるくらいは
意識してみると良いですよ!

くり返しますが、

なんとなく上手くなりたいでは、
上手くなりませんからね!

是非とも具体的に意識して臨んでください!

訓練や審査を楽に乗り切りたい人は以下の記事を確認して下さいね!
楽しようとしない人が一番楽になる!訓練や審査を乗り切る方法

人間関係においても見ている世界が違うと意識する

ここまで、
意識をすれば見えてくる
というお話をしました。

そのためにも
具体的に意識をもつことがオススメだ
ということもお伝えしました。

自分自身のことはそれでオッケーです。

しかし、
他の人との関係においては
自分の意識だけでは上手くいかないですよね。

何でこの人こんなことするのかなぁ…
何で分かってくれないのかなぁ…
自分だったらこうするのになぁ…

こういう意見や考えの違いは生じます。

仕方ないです。

だって見えている世界は人それぞれ違うのですから。

最初のゴリラの動画でお分かりですよね?

自分の見えているあたり前は、
他の人には見えていないこともある
んです。

これだけは忘れないようにしましょう。

ですから、見えている世界を共有してみましょう。

お互いの見えているものを、
会話を通して確認してみてください。

完全に見え方が一致することはありませんが、
大きなズレは解消できます。

1人で悶々と悩まずに、
確認していくクセをつけると、
物事がスムーズにいくことが多い
ですよ。

確認会話に結び付けるきっかけは、やはり挨拶!
以下の記事も確認してみてください!

人間関係を改善する!意外な挨拶の効果3つ!

年収訴求

まとめ

今回のお話では2つのポイントがありました。

人はそれぞれ見えているものが違うんだということ
②意識を具体化することで見えてくるものがあるということ

是非これらの考えを認識して、
自分が見えていなかったところへ
意識を向けられるようになってみましょう。

そして自分のあたり前が
他の人のあたり前ではないということを認識して、
確認作業を行いましょう。

きっと今までの悩みが少し解決するはずですよ!

コメント

  1. […] 以下の記事も参考にしてみてください!自分の見ている世界がすべてではないよという話 […]

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