【要注意】その考え方じゃ100%パイロットになれない⁉パイロットの考えかたとは

パイロットになる
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こんにちは。
機長のTenです。

どんな人がパイロットになれるんですか?

パイロットになるのに大事な考え方は?

こんな質問をよく耳にします。

なかなかパイロットと
話しをする機会もないので、
パイロットを目指す人にとっては、
どんな人がパイロットになれるのか
気になりますよね。

1つだけ。

絶対にパイロットに向かない考え方があります。

それは、

『1番になってやる!』

という考え方です。

もちろん1番になろうと
努力できることは大切です。

気を付けて欲しいのは、
その努力が自分にしか向いていない人です。

今回の記事では、
主にパイロットになるための
“考え方”
についてお伝えします。

実はこの“考え方”
かなり重要です。

学力とか技量は
あとからいくらでも
向上させられます。

しかし
性格や考え方は
すぐには変えられません。
変えようと思っても
本当に変わらないです。

少しでも早い段階で
パイロットになるために必要な
“考え方”に触れておきましょう!

能力的な話は以下の記事も参考にしてみてください。
パイロットに必要な能力
パイロットになりたい!どんな人がパイロットになるの?

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はじめに簡単に自己紹介しておきます。

私立理系大学卒業
航空大学校卒業
大手航空会社就職
国内他社へ2度転職
現在Boeing機 機長

ここまでの訓練・審査で
一度も追加訓練・審査不合格無し

自分で言うのもあれですが、
ここまでの訓練や審査において
特に苦労したことはありません。

もちろん私が優秀とか
そういうことではありません。

正しい考え方で訓練を進めてきたから
パイロットになれました。
もちろん機長にも
昇格することができました。

これらの経験から、
特別な能力を持たない一般人だからこそ
正しい考え方で
正しくエネルギーを使う必要がある

ことを良く知っています。

少しは信頼できる情報だと思うので、
ぜひ参考にしてみてください。

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パイロット訓練で求められていること

さて話を戻すと、
パイロット訓練では
何が求められているのか

について話します。

自費でライセンスを取得するケースを除けば、
訓練はチームで行います

これは
自社養成でも
航空大でも
私立大学の操縦科でも
同じです。

大体1つの回期に
15~20人くらいいます。

この15人ほどから
何人かがパイロットになれるのではなく、

基準をクリアしていけば
全員がパイロットになれるわけです。

しかしながら
基準をクリアするための時間は
決められています。

限られた訓練時間内に、
決められた基準値まで
レベルアップしなければなりません。

この時間設定が結構厳しいんですよ。

考えてみてください。

自社養成にしても
航空大や私立大にしても、
訓練に時間をかければかけるほど
費用対効果は薄れていくわけです。

なるべく最小のコストで
パイロットに仕上げることが
もとめられているのです。

そうなると
訓練時間は必要最小限となり、
訓練生からしたら
厳しいということになるわけです。

この厳しい訓練時間内に
基準をクリアするためには、
個人のチカラだけでは
かなり難しくなります。

そうです。
仲間のチカラが必要になるわけです。

いかに仲間同士で助け合い、
切磋琢磨して
お互いを伸ばしていくかが重要です。

大事なことなので繰り返すと、

自分だけ成長すれば良いわけではありません。
仲間全員で成長していくことが重要
なのです。

そうは言っても、
後の就職試験を考えたら
1番になっておいた方が有利
なんじゃないの?

なるほど。

確かに成績は良い方が
いいに決まっています

ところがです。

同期の中で1人だけ成績が良いけど、

他の人は成績がイマイチだったり…
訓練Failしてしまう人が多かったり…

こんな状態だと
採用する側や学校側は
どう考えると思います?

『あぁ、仲間同士が協力できない回期なのだな』
『情報共有できないのかな』
『採用しても他の社員たちと良い関係築けなさそうだな』

そう、このように
全体的な評価が悪いだけではなく、
そこに属している個人も良くは見られません

これ、本当です。

本当に重要なので再確認。

パイロット訓練は競争ではない
・限られた時間内に基準をクリアするために仲間同士の協力は必須
・仲間である同期全体の評価が良ければ個人も評価される

エアラインパイロットで求められていること

エアラインパイロットになるための
訓練中に求められていることは
お分かりいただけたでしょうか?

いいですか?

本当に大事なことなので
完璧にカラダに考えを染み込ませましょう!

どうしてここまで繰り返し伝えるかというと、

将来みなさんが活躍する場、
エアラインで求められているから
です。

ご存知のとおり、
会社で飛行機を飛ばすには
パイロットが必要です。

パイロットは必要ですが、
パイロットだけでは飛行機は飛ばせません

グランド
運航
客室
整備
セールス
システム開発
その他多くのスタッフ
によって
その1便が飛べる状態になります。

パイロットは
コックピットで操縦という役割を担当する。
それだけです。

複数人で行うスポーツや音楽、
舞台などの経験がある人なら
分かると思います。

目立つポジションや役割はあるけれど、
それだけでは成り立ちませんよね。

それと一緒です。

機長である俺の言うことを聞け!
といった考えでは困るわけです。

多くの仲間たちと協力して活躍できる人なのか。

これがエアラインにおいて
求められていることの1つです。

またエアラインに限りませんが、
安全運航は絶対命題です。

この安全のために
秩序や規律を守ること
そして情報を共有すること
重要視されます

まず、法律や会社のルールを守ることはもちろんです。

なぜルールが定められているのかを理解して、
行動に移せているか。
必ず自分の行動の根拠を求められます。

安全に関する情報は会社の垣根を越えて共有されます。

自分の失敗を
他の誰かが繰り返さないために、
必ず報告することになっています。

自分の評価を気にして、
または自分の会社さえ良ければそれでいい、
こういう考えで報告しないということは
許されません。

パイロットの仕事は競走ではないからです。

秩序や規律を守り、
安全運航のために協力できる人が求められます

自社養成パイロット採用試験や航空大入試等で求められていること

ここまでパイロット訓練で求められること、
エアラインで求められることを
お伝えしました。

他の人と協力することができる
秩序や規律を守ることができる

とてもシンプルですが、
とても大事なことですよね。

協力する意思があっても、
コミュニケーションがうまく取れず
相手に伝わらないこともあります。

考え方が異なり、
意見がぶつかることだってあります。

それでもチームとしては
正しい方向に進まないといけません。

自社養成や航空大等の試験では
これらパイロットとしての適性を
判断されるわけです。

操縦なんて
ほとんどの人がやったことないわけですから、
その点はあまり重要ではないのです。

面接やグループワークなどを通して、

この人は他の人たちと協力して訓練を行うことができるか
・職場で活躍できるか
・ルールを守り秩序や規律を乱さないか
・安全を守れるか

これらの点を注意深く見られています。

ちなみに
パイロットの採用試験を受けてみると分かりますが、
試験会場の雰囲気ってとても良いですよ。

緊張や採用してもらいたい思いは
それぞれありますが、
皆んなで頑張ろうって雰囲気です。

私の航空大学校の受験体験記は
航空大学校受験体験記【合格編】

こんな考え方ではパイロットになれない

繰り返しお伝えしていますが、
周りの人たちと協力して仕事をするのが
パイロットです。

まれにいるんですよ、
協力的でない人。

明らかに浮いてます。笑

一昔前のパイロットには
俺様的な人もいたようですが、
令和の今、
完全に絶滅危惧種です。

自分さえ良ければそれでいいという自己中心的な考え

これだけは捨てましょう!
今!

採用試験や訓練中、
どうしても他の人より優位に立ちたい
という気持ちが出てくるかもしれません。

試験や訓練で失敗したくないしね。

でもそんな時はちょっと落ち着いて
思い出して欲しいです。

パイロットとして
より高いレベルに自分を上げたいなら、
自分だけじゃなくて皆んなで!

ということをです。

結局それが一番早く成長できるんですよね。

ちなみに私は航空大の時に
同期とものすごく揉めた事がありました。

理由は
自分さえ良ければって
考えた人がいたから。

意見がぶつかったけど、
あれはとても良い機会だったなと思います。

訓練初期の頃に考えを共有できたので、
その後とても良い結果に繋がったと考えています。

そしてぶつかった相手と
同じ会社に就職しましたよ!笑

最高の仲間です!

自社養成パイロット採用担当者からのコトバ

最後に
私が自社養成の採用試験を受けていた時に、
当時の採用担当の方が
話してくれたコトバを紹介します。

『パイロットは、なりたくてもなれない人が大勢いる。
それを知っているから、
パイロット達は皆誇り高く、
なれなかった人たちの想いも忘れずにフライトする。』

パイロットになれなかった人の想い。

皆んなでパイロットになろう!
という雰囲気で採用試験に臨むからこそ、
その想いを共有出来ているのだと思います。

もしこれから採用試験を迎える方がいらしたら、
是非この素晴らしい空気を味わってきてください!

私自身、
そういう想いも含めて
パイロットとしての責任を
果たしたいと思います。

自社養成パイロットって何?という方は
パイロットになる方法① 【自社養成】

国内格安航空券の予約・比較なら【ソラハピ】





まとめ

それではまとめましょう。

自分さえ良ければそれでいい”
という考えは捨てよう!

自分さえ就職できれば…
自分さえ訓練うまくいけば…

しかしその考えでは
パイロットになれません。

パイロットは競争社会じゃない!

どれだけ周りの人たちと
協力できるかが問われます。

採用や入試においても
少なからずその点を見られています。

個人が100点を目指すのではなく、
チームが80点取れるように
力を出すべきです。

そうする事で全体の評価が上がり、
結果として個人の評価も上がります。

事実として航空大の場合、
failする人がいない回期ほど
就職状況は良いものです。

これらの姿勢は就職先である
エアラインの現場でも確実に求められている!

パイロットだけではなく
航空会社全体で
安全なフライトを維持していく。

そのための協力は
惜しんではいけませんよ!

そんな誇り高いパイロットを
みなさんも目指してみてはいかがでしょうか。

不合格となった大手へ就職を決めた際の振り返り記事は
それじゃ受からないよね。某大手航空会社、合否の違いとは?

パイロットに必要な能力も併せて確認してみてください
パイロットに必要な能力



コメント

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