文系？理系？パイロットになるのにどちらが有利？

こんにちは。
機長のTenです。

パイロットになりたいのだけれど、
どの学部へ進むのがよいのか？

文系と理系、
どちらがパイロットにむいているのか？

パイロットになりたいと思う人は
一度は疑問に思ったことがあるかもしれませんね。

今回はこれらの疑問について、
現役パイロットの立場から考えてみたいと思います。

はじめに簡単な自己紹介をしておくと、

航空大や、
異なる3社で出会ったパイロット仲間が
多数いますので、
そこそこ信頼できる情報を
提供できるかと思います。

有利な学部はあるの？

これからパイロットになるべく
進学を考える方でしたら気になりますよね！

少しでもパイロットへ近づく道を
選びたいと思いますよね。

ですので先に結論を言います。

有利な学部はありません！

ちなみに私は航空宇宙工学科を卒業しましたので、
例えば航空力学とか物理系では
苦労することはありませんでした。

でもこれが有利に働くかというと、
そんなことは無かったですね。

また今まで出会ったパイロットの方々も
本当に色々な学部を出られています。

政治・経済・文学・商学・工・理工・薬学・建築…

まぁ学部学科は関係ないということです。

文系？理系？

文系理系で有利不利があるのかも
疑問になるかもしれませんが、

お察しの通り関係ありません。

正確に言うと、

どちらでもいいのではなく、
両方必要ということです。

理想は東大生でしょうか。

東大がスゴイと言いたいのではありません。

東大は理系の受験科目にも国語があるのです。

イメージはこんな感じです。
バランスの良さが求められます。

大事なので繰り返しますが、
文系科目も理系科目も両方必要ということです。

自社養成の募集要項から考える

Tenは、パイロットになる最高の道は
自社養成パイロットだと考えています。

その自社養成パイロットの募集要項を見てみましょう。

まずはANAさん。

続いてJALさん。

さらにスカイマークさん。

これらからもお分かり頂けるかと思います。

そう、学部学科は関係ないのです。

航空大学校で学習する内容から考える

次に航空大学校の座学課程で学習する内容から考えてみましょう。

ちなみに自社養成で座学する場合もほぼ同じ内容になります。

どうですか？
多少理系に科目が偏っている感あります？

文系の人が死ぬほど嫌な計算の類は、
航空力学くらいですかね。

それ以外の科目は理系的ではありますけど、
特に計算もないし知識を深めるだけなので、
個人的には理系であるメリットは感じませんでした。

理系卒の人でも、
例えば空中航法のように
実際は初めて学ぶ科目が多いので、
スタートラインはほぼ変わらないかと思います。

パイロット1本でいいのか？

突然ですが、ここで質問させて下さい。

皆さんはパイロットという仕事1本で大丈夫ですか？

何を言っているの？
と思うかもしれませんが、
2020年現在、
新型コロナウイルスの影響で
航空各社は大ピンチです。

実際海外のエアラインを中心に
パイロットを含めた大量解雇が断行されています。
また航空会社そのものの破綻も出てきました。

航空業界はこういった世界情勢の影響を
もろに受けてしまいます。

これまでも、
1990年　湾岸戦争
2001年　アメリカ同時多発テロ
2003年　SARS大流行
2020年　新型コロナウイルス

色々なイベントが発生するたびに
航空業界は危機に陥ります。

果たしてこれらのイベントリスクに対して、
パイロット職1本で
マネジメントできるのでしょうか？

正直なところ
私自身は非常に危機感を抱いています。
そしてこの危機意識をもったのが
遅くなり後悔もしています。

この点から考えると、
パイロット以外の道を築いておくのは
大事な事であると思います。
そういう学部学科を選んだり、
スキルを身に付けておくのはありですね！

自分の人生のリスクマネジメントしましょう！

まとめ

それではまとめてみます。

1. 学部学科は関係ない！
2. 理系文系も関係ない！というか最終的に両方やるしかない！
3. 人生のリスクマネジメントするなら、パイロット以外の職にすぐ切り替えられる能力を身に付ける！

以上です。

どの学部学科、理系文系は関係ないですが、
そこでの経験は就職活動に活きてくると思います。

自社養成パイロットを目指す方は特に、
皆と同じ経験でも、
その質で圧倒できるよう
力で臨むことをオススメします。

ただの経験では、
ほぼ１００％採用試験で埋もれてしまうからです。

色々な事を全力で経験し、
色豊かなパイロットを目指しましょう！