絶対必要!パイロットに必要な能力3つ!

いろいろな能力 パイロットになる方法
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こんにちは。
機長のTenです。

皆さんはパイロットになる人って
どんな人だと思いますか?

勉強ができる人!
健康な人!
なんとなく特別な人!?

普段あまり接することの無いパイロットですが、
実際はどんな人たちで、
パイロットになるには
どのような能力が必要なのでしょうか?

今回は現役パイロットから見た、
パイロットに必要な能力について見ていきます

パイロットに必要な能力とは

まずはじめに簡単に自己紹介をしておきます。

私立理系大学卒業
航空大学校卒業
大手航空会社就職
国内航空他社2社転職
現在Boeing機機長

パイロットとして10数年飛んでいますので、
現場目線でそこそこ信頼できる
パイロットに必要な能力をお伝えできると思います。

パイロットって特別な人たちなの!?

さて、皆さんも乗ったことのある
飛行機のパイロットたち。
一体どんな人たちがなっているのでしょうか。

パイロットになるための方法見てみると、

  1. 自社養成パイロット
  2. 航空大学校
  3. 私立大学
  4. 自費でライセンス取得

以上の方法が一般的な
エアラインパイロットになるための方法です。

4の自費でライセンス取得を除くと、
すべての方法が一般大学から繋がっている
ことが分かると思います。

そうです。
パイロットは特別な人たちではありません
一般の学校を経て
皆さんパイロットになっているのです。

パイロットに求められる能力とは?

もちろん一般の大学に行った人全員が
パイロットになれるわけではありませんよね。

自社養成パイロットの採用試験では
倍率も高く、
なんと100倍を超えると言われています。

そんな競争を勝ち抜き、
パイロットになる人たちは
どのような人たちなのでしょうか。

採用試験の段階で
見抜けるのかどうかは分かりませんが、

少なくとも
現役パイロットとして飛んでいる時に
必要だなと思う能力
いくつかあります。

それは、

  1. 操縦技量
  2. パイロットとして成長しようとするAttitude
  3. マネジメント能力

この3つです。

1つ目の操縦技量に関しては、
パイロットである以上最低限は必要です。

最近の飛行機は自動化が進んでいますので、
フライトのほとんどのPhaseを
自動操縦に頼ることができます。

しかしながら、
訓練においても
自動操縦が使えない状況を模擬したり、
実際の現場でも
離着陸のほとんどは
マニュアルコントロールにて行います。

最後の最後は
技量が求められることは
間違いありません。

ただ、
操縦技量に関しては
入社の段階では求められませんので割愛します。

残りの2つについて見ていきましょう。

Attitude

パイロットになるための行程はとても長いです。

副操縦士になるまでに2年程度。
そこから機長になるまで7~10年程度。

もちろん
この間成長し続けていかなくてはなりません。

また機長になってからもパイロット人生は続きます。

毎年の訓練や審査をクリアしながら、
年齢的に衰えてくる体力を
カバーしていかなくてはなりません。

機長になっても成長が求められます。

もちろん人から言われて
成長できるものではありませんよね

指示待ちでダメな理由は
こういうところにあります。

自分で意識して成長していく必要があります

この自分で成長していこうという
Attitudeがとても大切なのです。

ところが、
このAttitudeが無い人も
実際パイロットになっていたりします。

ただ、
そういう人は訓練の途中で苦労したり、
Failしたり、
機長昇格できなかったりする傾向にあるのが
現実です。

訓練同期の中で苦労していた人、
実際に訓練停止となってしまった人も
この傾向がありました。

マネジメント能力

パイロットになって、
特にPIC(Pilot In Command)に求められる能力が、
このマネジメント能力です。

機長はそのフライトの責任者です。

航空機
乗務員、お客様
時間

この3つをマネジメントする必要があります

限られた時間内で、
これらを上手にマネジメントしながら
安全運航を維持していくわけです。

これらをマネジメントする時のツールとして、
“CRM skill”というものがあります。

CRM skillとは

CRM(Crew Resource Management)とは、

『安全で効率的な運航とするために、
人(乗務員、整備士、運航管理者、管制官など)や機材、
情報を活用しましょう』

という考えです。

そして以下のようなskillが
CRM skillと言われています。

  1. コミュニケーション
  2. 意思決定
  3. チーム形成・維持
  4. ワークロードマネジメント
  5. 状況認識マネジメント

この5つからさらに枝分けれして
細かな能力へと繋がります。

大事なのはコミュニケーション力

もちろん全ての能力が大事なのは
言うまでもないのですが、

その中でも
特に重要なのはコミュニケーション能力です。

そしてこのコミュニケーション能力が
採用試験で一番判別しやすい項目だと思います。

フライトは決められた時間内に、
様々なタスクを処理しなくてはなりません。

そのためには以下の事を意識して
行動する必要があります。

  1. 適切なタイミングに適切な行動を起こす、または相手に起こしてもらう必要がある。
  2. コックピット内は常に2人で仕事しており、相手と的確なコミュニケーションをとらなくては、思い通りの結果は得られない。
  3. 2人のパイロットは、“人“が異なるので考え方や見えている物など完全に一致はしない。

適切な行動を適切な時期に行い、
パイロット間にある少しのズレを
コミュニケーションによって
擦り合わせていく必要があるのです。

せっかく考えや気づき、
意見を持っていても、
口に出さないと伝わりませんからね。

私は採用担当はしたことがないので
確実なことは言えませんが、

採用試験でのグループ面接や、
グループワークでは
こういう点もチェックされていると思います。

私だったらチェックしておきたいからです。

まとめ

最後にまとめです。

パイロットたちは

特別に勉強ができたり
特別に健康である

といった、何か特別な存在ではありません。
特別でない、普通の人なので意識して行動する必要があるのです。

その意識とは、

常に成長しようとする向上心をもつ
自分だけでなく、

仕事のパートナーや、
関係者、
お客さまたちの事、
時間や状況を考え
安全運航のためにマネジメントしていく

このれらの
意識の有無が与える影響は大きいです。

是非皆さんには
これらの意識のある人を目指していただき、
待ち受ける試験や訓練などを
スマートにクリアして頂きたいと思います。

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コメント

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