こんにちは。
機長のTenです。
皆さんはやりたいこと、
叶えたい夢、
いっぱいありませんか?
いっぱいあり過ぎて
どこから手を付けようか迷ったことありませんか?
もしくは、
やらなければならないことが
大事なことが間に合わなかった
という経験ありませんか?
私も日常から仕事におけるまで
色々とやりたいこと、
やらなければならないことなどが多くなり、
どれから手を付けようか迷うこともあります。
でもこの迷っている時間って
もったいないですよね。
迷っている時間があったら
行動したいものです。
即行動に移していくには
どれから処理するかを
すぐに決める必要があります。
実はこれ、
パイロットに必要な能力なのですよ!
今回の記事では、
どうして優先順位を決めることが大事で
、パイロットに必要な能力となるのか
考えていきたいと思います。
パイロットを目指す方が
気を付けておくべき特徴
に関して以下の記事にまとめました。
今すぐ見直そう!パイロット訓練で苦労する人の特徴
パイロットになる方法に興味のある方は
以下の記事が参考になるかもしれません。
パイロットになる方法①【自社養成】
パイロットになる方法②【航空大学校】
パイロットになる方法③【私大】
現役パイロットが語る、パイロットの魅力
に興味がある方は以下の記事をどうぞ。
現役パイロットが語る、パイロットの魅力とは?
なぜ優先順位を決めることが大事なのか
まずはじめに簡単な自己紹介を。
- 航空大学校卒業
- 大手航空会社へ就職
- 国内航空会社2社転職
- 現在Boeing機機長
パイロットの世界に入り10数年。
転職という大きな決断を2度しています。
現役パイロットの実際の経験から、
少しは信頼できる情報を提供できると思います。
常に選択の連続
生活していると
常に選択肢が目の前に出てきます。
ふと、
『今日は何しようかな?』
と思うことも選択肢を考えている状態です。
朝起きてまず始めに何をしますか?
無意識に行動していることも選択した結果です。
こんな風に考えると、
本当に選択肢であふれていることが
想像できるのではないでしょうか。
普段の些細な事柄は
選択するのにあまり困らないかもしれないですね。
しかし、少し重要度の高い選択肢になると
決めるまでに時間がかかるのではないでしょうか。
例えば次のような選択肢の場合、
サクサク決めることって難しくないですか?
- 進学先の学校を決める
- 就職先を決める
- 家を買うかどうか決める
時間をかけて決めることは
もちろん良いことだと思います。
でも永遠に考えているわけにはいきませんよね?
受験や就職活動の日程は決まっていますし、
家だって売れてしまうかもしれません。
パイロットのお仕事も選択肢にあふれています。
例えばですが、
離陸推力の選択
速度の選択
高度の選択
経路の選択
燃料量の選択
代替空港の選択
さらには
悪天をよける際の選択(上下・左右・時間)
目的地が天候不良になった時の選択
着陸するかしないかの選択(Go around)
機材故障が起こった際の処理の選択(どの項目から処理するか、フライト前なら飛ぶか否か)
あげたらキリがないのですが、要は選択だらけなのです!
同時に物事を処理することはできない
選択するものが多いと困りますよね。
どれから手を付ければいいのかと。
ここでたまに勘違いされている方がいるのですが、
物事を同時に処理しなきゃいけないから、
やはりパイロットに必要なのは
マルチタスクをこなせる能力だな!
これ、半分しか合っていないですよね?
マルチタスクをこなす事は
必要になるかもしれません。
しかし、物事を同時に行うことはできないのです。
正確に言えば、
1つ1つを素早く切り替えながら処理している
ということです。
例えばテレビを見ながら勉強しているとして、
テレビを見ている間は
テキストを見ることはできないですよね?
テレビを少し見て、
テキスト見て勉強を進め、
またテレビを見て…
こんな感じだと思います。
(だから勉強遅くなるのですよね!笑)
フライトも一緒です。
操縦しながら計器類を見て、
外を監視して、
燃料の計算して、
計器見て、
ATCして…
1つ1つを切り替えながら処理していくので、
まるで同時に全てが行われているように見えるだけなのです。
同時に処理できないからこそ、
まずはどれから手を付けようかとなるわけです。
そう、優先順位です。
この優先順位を間違えると、
処理に時間がかかったり、
終わらなかったりするわけなのです。
時間に制限がある
処理するものが多くなると、
当然時間がかかりますよね。
時間が無制限にあるのなら
いつかは処理できると思いますが、
残念ながらフライト中はそうもいきません。
飛行機は時速1000kmほどで飛んでます。
1分で16km。
1秒で280m。
ぼーっとしてたら
とんでもないところまで来てしまいます!笑
限られた時間内で多くの事を処理しようと思ったら、
選択肢に迷っている時間は減らした方が良さそうです。
そのためには
優先順位をつけてどれから処理するのか
判断することが役立ちます。
優先順位の高いものから手を付けていき、
最悪順位の低いものはやらない
という判断もあるわけです。
本当に必要なものにだけ集中する
余裕のある時、
時間のあるときは何でも処理できると思います。
しかし余裕がなくなってくると、
いつもの処理能力を発揮できず
時間が足りなくなってしまうこともあるかもしれません。
フライト中ですと、
天気の悪い中飛行する場合には
管制官と通信して
右に左に雨雲を避けながら
飛行するような場合もあります。
この場合ですと、
やはり優先順位は
悪天を避けるということが上位にくるので、
いつも行っている搭乗御礼のアナウンスは
省略するということもあります。
このように
今、本当に必要なものは何なのか?
省略できるものは?
常にこういうことを考えながら
フライトに臨んでいます。
これも優先順位を決めるということ、
そのものです。
優先順位を決め、チャンスを逃すな!
ここまで読んで頂いて、
パイロットには
優先順位を決める能力が必要なのだな
と感じて頂けたのではないでしょうか?
でも本当に伝えたいことはそこではありません。
確かにパイロットは
優先順位を判断できるようになることが大切ですが、
でもそれは
パイロットだけに限られることではないですよね。
生きていく上で、
自分の人生の優先順位をつけていくことが大切
だと感じています。
例えば私の場合、
航空大を卒業し
大手航空会社に入社しました。
会社の経営状況が悪化し
訓練が途中で止まってしまった経験があります。
その時、私はすぐに
国内航空他社へ転職することを決めました。
訓練が止まる話を聞いて、
2か月後には採用試験を受け、
半年後には転職完了です。
もちろん個人の価値観によります。
大手に残り、
訓練再開の可能性を信じて待つのもありです。
大手であれば大きな飛行機、
国際線、
福利厚生など
良い面もありますから。
でも当時の私の優先順位は
“パイロットになること”
だったのです。
それならば少しでも
パイロットになれる確率を高める
必要がありました。
その結果、
大手に残った同期と比べると
2年半早くパイロットになることができ、
機長昇格も果たすことができたのです。
自分の優先順位が決まっていたからこそ、
素早く行動に移せたのだと確信しています。
あくまでこれは他人と比較することではありません。
自分の優先順位に従い、
行動することで、
自分の本当に大切なことを成し遂げ、
後悔の無い人生を歩んでほしい
という願いです。
チャンスは突然現れて、
すぐにいなくなってしまいます。
大事な選択肢が目の前に現れた時に、
素早く行動できるよう
優先順位を考えてみるのはいかがでしょうか。
パイロットを目指す方が気を付けておくべき特徴に関して以下の記事にまとめました。
今すぐ見直そう!パイロット訓練で苦労する人の特徴
パイロットになる方法に興味のある方は以下の記事が参考になるかもしれません。
パイロットになる方法①【自社養成】
パイロットになる方法②【航空大学校】
パイロットになる方法③【私大】
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コメント
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