替えはいくらでもいる!?パイロットの勤務体系とは

パイロットのお仕事
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こんにちは。
機長のTenです。

パイロットって健康じゃないとダメなんでしょ?
風邪ひくような人はパイロットになれないんじゃないの?

こんな風に思っている方もいるかもしれませんね。

だって昔のパイロットドラマ、
“Good Luck”に登場する香田キャプテンは、

『風邪で休むようなことがあれば、パイロットを辞める!』

と、豪語されておりました。

また、元機長のとある評論家は、

『病欠したことなんてない。』(ホントか!?)

と仰っております。

こんな話聞いてしまうと、
風邪ひくような人はパイロットになれないのでは?
なんて思ってしまうかもしれませんね。

結論を述べてしまうと、

風邪を引いても大丈夫です。

私も体調不良で休んだことはあります。

もちろん体調管理に努めていますけれどもね。

それでも体調が悪くなることはあるものです。

体調不良で欠勤したからと言って、
パイロットを辞める必要はありませんのでご安心を!

簡単に自己紹介をしておきますね。

航空大卒業
大手航空会社入社
国内他社へ2度転職
ボーイング機機長

有給休暇を消滅させたこと無し

今回は
体調不良となったパイロットを支える制度
について共有します!

なぜパイロットは有給休暇をしっかりと使うことができるのか。

その理由もお分かりいただけると思います。

是非お付き合いください!

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パイロットの勤務体系

そもそもパイロットの勤務体系
どのようになっているのでしょうか。

空港で働くスタッフの多くはシフト勤務です。

空港がオープンする時間から、クローズする時間まで、

早朝から深夜まで、誰かしらスタッフはいますよね。

もちろんその時間にフライトがあるわけですから、

パイロットだっているはずです。

そう、パイロットもシフト勤務です。

会社にもよりますが、

日帰りフライトの仕事もあれば、

何日か宿泊があるような仕事もあります。

それぞれに早番と遅番があり、

これらの勤務パターンを組み合わせて、

1月あたり20日間の勤務日、
10日間の公休日があります。

1月あたりのフライト時間は
会社によっても異なりますし、

時期によっても異なります。

年末年始やGW、
夏休み期間などは
お客さまの移動が多くなる時期なので、
フライト時間も多くなる傾向にあります。

平均すると
1月あたり60時間から80時間くらい
フライト時間に収まることが多いようです。

健康は大事!でも無理はしてはいけない!

早番や遅番があるので、
生活リズムは不規則になってしまいます。

国際線を飛ぶようになると
時差も大きく影響します。

その中でパイロットたちは
体調を整えて勤務にあたらなくてはなりません。

フライト中にしっかりとパフォーマンスを出せるよう、
各自で体調管理をします。

栄養を考えた食事を摂ったり、

適度な運動をしたり。

ストレスをため込まないようにすることも大事です。

しかしどんなに気を付けていても
風邪を引いてしまったり、
体調を崩すこともあります。

特に小さな子供と一緒に生活していると、
風邪をうつされてしまうことも…

子供からもらう風邪って
結構キツかったりします…

熱はないけど、
少し具合が悪い。
鼻水がでる。

そんな時はどうするのでしょうか。

はい。無理せず休みましょう。

え?それくらいで休んでいいの!?

そう思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも休んで良いです。

というより休みましょう!

絶対無理をしてはダメです!

なぜなら、
少し無理して出勤することで、
より多くの迷惑がかかる可能性があるからです。

ムリして飛ぶと、それこそマズイ!?

少しくらい無理して飛んだ方が、
周りにも迷惑かけないし良いのでは?

そう思ったあなた!

本当に休んで大丈夫ですよ。

むしろ休んでください!

良かれと思ってとった行動が、
逆に迷惑になってしまうこともあるのです。

例えば、

・無理することで体調が悪化して職場から長期離脱してしまう
・他の人に風邪をうつしてしまう
・航空性中耳炎になって、職場から長期離脱してしまう
・体調不良で仕事に集中できずミスを起こす

今日明日休めばそれで終わるくらいの体調不良で、
無理をしたために何日も職場から離れることになっては
元も子もありません。

あなたは良くても
他の人に移してしまっては大迷惑です。

特にコックピットは狭いですからね。
移されるのは勘弁してほしいです。

少しくらいの鼻づまりとナメてかかって、
航空性中耳炎になったパイロットを
何人も知っています。

そうなってしまうと
何日も職場から離脱せざるを得ません

何より耳が痛いよ…

そして厄介なのは
仕事で使い物にならないことです。

今の飛行機は、2人で飛ばす設計になっています。

それぞれに役割があるのです。

それなのに、
1人が体調不良で
パフォーマンスを発揮できないとなると、

残りの一人で飛行機を飛ばすことになり、
非常に危険です。

タスクが増えて
ミスを引き起こすことになるかもしれません。

ミスで済めば良いですが、
体調不良が原因で事故になったケースもあるのです。

ですから、
少しくらいの体調不良とナメてかかってはならないのです。

体調不良で休むための制度

体調不良で無理をしてはいけない
ということを理解して頂けたかと思います。

それでも、

実際に休んだら飛行機飛ばなくなっちゃうんじゃないの?
欠航になるの?

そんな疑問を持たれたあなた。

安心してください。大丈夫です。

パイロットには替わりがいるのです!

それに休むための制度があるので
堂々と休むことができます!

どんな制度かと言うと、

スタンバイパイロット
・Sick Leave

この2つです。

スタンバイパイロット

スタンバイパイロットとは、
その日をスタンバイというduty
与えられているパイロットのことです。

パイロットであれば
誰でもスタンバイとして
勤務することが可能です。

スタンバイをアサインされているパイロットは、
決められた時間、
家もしくは空港で待機しています。

急な欠員やスケジュール変更となった時に、
いつでもフライトできるように
待っているわけです。

家にいても良いのですが、
休みではないので、
すぐに会社と連絡を取れるようにしておく必要があります。

フライトが急に入ることもあれば、
なにもなく時間が過ぎて
勤務終了となることもあります。

このように、
予備のパイロットがいるので、
体調がすぐれない時は
無理をせずに休むことができるのです。

パイロットの良いところは、
替えがきくこと
です。

替えがきく職業の場合、
多くは経営側が優位になることが多い
ですが、

パイロットの場合は
技術や知識の専門性が高いので、
替えがきくにもかかわらず
職として安定する
ことも
魅力の一つになるのです。

自分でなければ
その飛行機を飛ばすことができない
ということはありません。

ですから、
体調が優れない時は
仲間に任せれば良い
のです。

パイロットが
有給休暇をしっかりと使うことができる理由
ここにあります。

有給休暇を上手に使って、
自分を高めたり、
ストレス発散をしたりして
体調管理に繋げています。

Sick Leave制度

そんな軽度の体調不良で休んでいたら、
有給休暇が何日あっても足りない!
ということになるのではないか?
欠勤したら給料減るのでは?

そんな疑問を持たれたあなた。

安心してください。
大丈夫です。

パイロットには
Sick Leave制度があります。
(会社に寄りますので確認してみてくださいね)

このSick Leaveという制度。

ちょっとした体調不良でも
休まないといけない
パイロットのためにあるような制度
です。

例えば鼻づまり。

フライトはできないかもしれないが、
地上でのデスクワークならできる!

このようなケースで、
会社側がデスクワークを
パイロットに与えることができるのならば
問題ありません。

しかし現実は簡単には
地上業務をアサインすることは難しいのです。

そうなるとパイロットとしては勤務機会の損失です。

このような特殊性を理由に
このSick Leave制度は存在します。

体調不良の際にSick Leaveを取得すれば、
欠勤としてはカウントされません。

有給休暇のように給料が保証され、
ボーナスの減額もない
のです。

会社側としても
体調不良でダラダラ休まれるより、
サクッと一日休んで、
次から元気に働いてくれた方が助かるわけです。

一応書いておくと、
有給休暇は体調不良で休む時に使うものではありません。

自分の好きなことをするために使えばよいのです。

体調不良になってしまったら
遠慮なくこのSick Leave制度を活用しましょう!

ステイ先は気を付けろ!

ここまで体調が優れない時は
ムリせず休め!
と言ってきました。

これは間違いありません。

本当に無理せず
休んでほしいと思います。

でも1つだけ気を付けて欲しいことがあります。

それはステイ先での過ごし方です。

仕事を終えて出先のホテルへ到着。

時間があればご飯を食べに行ったり、
どこかへ出かけたり。

気分転換もできるし、
とてもいいですよね!

しかし、
ステイ先で体調不良になることだけはやめましょう!

本当に気を付けた方が良いですよ。

なぜなら
先ほどのスタンバイパイロットが
出先にはいないことが多いから
です。

スタンバイパイロットは確かにいるのですが、
それは基本的にベース空港だけです。

出先の空港には
スタンバイパイロットはいません。

そんな中、
体調不良で仕事を休むとどうなるか。

その便は欠航となります。

欠航にならなかったとしても
大幅な遅延はさけられません。

これはかなりの迷惑になってしまいます。

こうならないためにも
何泊かする勤務の時は
ムリをしてはいけません。

ムリして初日を飛んだ後、
体調が悪くなり、
2日目から欠航となっては大変です。

良かれと思ってムリした結果が
大迷惑になってしまうのです。

日頃から体調管理には気を付けていると思いますが、
ステイ先では特段注意をした方が
皆ハッピーになれますよ!

まとめ

最後にまとめて終わりましょう。

パイロットは日頃から
体調管理に気を配っています。

それでも体調が悪くなることはあります

仕方ないです。

別にパイロットを辞める必要はありませんが、
しっかりと制度を利用して
体調回復に努めましょう!

パイロットを支える制度には、

スタンバイパイロット
・Sick Leave制度

これら2つがあります。

少し体調悪いけどフライトできる!
とナメない。

思い切って休んだ方が
皆にとって良い結果になるのです。

ただし、
出先での過ごし方は気を付けましょう!

本当に大迷惑になってしまうからね!

そしてこれらの制度があるパイロットだからこそ、
周りからの信頼を失うことの無いように
日頃の体調管理には気を付けていきましょうね!

パイロットの体調管理(高血圧)に関しては
以下の記事を参考にしてみてくださいね!

航空身体検査に向けて【高血圧の方】

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