この力がないと困る…パイロットに必要な危機突破力!

パイロットのお仕事
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こんにちは。
機長のTenです。

突然ですが、
皆さんは何か困難なコト、
壁にぶち当たったコトってありますか?

この記事を書いている今、
新型コロナウイルスが依然として影響を与えていて、
ある意味、航空業界は壁にぶち当たっています。

そして、
そんな壁に当たってしまった時、
皆さんはどのように考え、
行動しますか?

まぁなんだか重たい入りになってしまいましたが、
パイロットを目指し、
進んでいくうちに、
いくつもの壁に当たると思います。

いや、必ず当たります。

その時にどうするか。

フライトも人生も止まってはくれません。

時間は過ぎていってしまいます。

よく考えることは大事です。

大事なのですが、
行動に移さないと何も変わらないですよね。

今回はパイロットに求められる
危機突破力について考えていきます!

最初に簡単な自己紹介をしておきますね。

航空大卒業
大手航空会社入社
会社都合で訓練中断
国内他社へ2度転職
ボーイング機機長

私自身も訓練の途中で会社が傾き、訓練がストップ…
もうパイロットになれないかも!?
という危機が起こりました。

それでも行動をし続けてパイロットになり、
機長にもなりました。

実体験しているパイロットが書いている記事ですので、
少しは信頼できるかなと思います。

危機突破力が必要な理由

フライト中でも日常生活の中でも、
危機は突然にやってくることがあります。

どんなに準備をしていても、
予測できない事態は起こるものです。

昨今の新型コロナウイルスはまさに良い例です。

自分の力ではどうにもならない事態が発生して、
今までとはルールが変わってしまいますよね。

フライト中なら、
急に1つのエンジンが調子悪くなり、
止まってしまう…

急病人が発生した…

急な天候悪化で目的地に降りられそうにない…

事の大小はあれど、
予期せぬ事態、
危機はいつでも起こりえます。

問題は、
危機が発生したときにどうするのか?

起こった事態を憂いて、何もしないのか?

何もせずに事態が良くなるなら
それでも良いかもしれません。

残念ながらほとんどの場合、
何もしないと、
より悪い方へ事態は進んでいきます。

そして
我々パイロットに降りかかる危機には、
時間という制約が付きます。

飛行機は時速800km、
1秒間に220mも進む乗り物です。

少しでも早く
この危機を突破する力が必要になります

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どのような力が必要なのか?

では具体的に
どのような力が必要になるのでしょうか。

色々な力が必要なのだとは思いますが、
私が考える必要な能力は結構シンプルです。

それは、

“現状を見る力”

これが1番大事だと考えています。

もちろん現状を見ているだけでは
事態は良くなりません。

それでもこの
“現状を見る力”
が一番大事だと言いたいのは、

現状から目をそらす人が多いからです。

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なぜ現状を見る力が大事なのか?

何か危機が起こった時に、
なかなか前に進めない人がいます、

そんな人に多い特徴があります。

言い訳をする人
仮定の話をする人
過去を見ている人

例えばフライト中に
片方のエンジンが止まってしまったとして、

『いや、まさかこんなところでエンジンが止まるなんて
思っていなかったからさぁ~』

『エンジンが正常だったらこの高度飛べたのになぁ~
目的地まで行けたのになぁ~』

『いやぁ~さっきまではエンジンの調子も
良かったんだけどなぁ~』

こんなことを言っていても
事態が改善しないのは想像つきますよね!

極端な例かもしれませんが、
意外とこういう傾向の人は多いのですよ。

寝坊してしまった時に、
『ちゃんと目覚ましセットしたはずなのにな…』

新型コロナウイルスが拡大して、
『コロナがなければ今頃はなぁ…』

会社が破綻しても
『昔は超大手だったんだよ…』

こんな発言や考えになっていませんか?

何一つ事態は良くならないし、
解決しませんよね!

こうならないためにも、
現状を見る力は大事になるのです。

現状を見る力とは?

それでは現状を見る力とは
一体どのようなものなのでしょうか。

これは文字通りで、

現状を見ること・見ようとすること
現状から目をそらさないこと
現状を受けとめること

これらは先ほどの
前に進めない人の裏返しなのですよ。

現状を見ること・見ようとすること言い訳をする人
現状から目をそらさないこと仮定の話をする人
現状を受けとめること過去を見ている人

つまり、
現状を見ようとする人は
必ず前に進めます。

危機の解決に向けて前進できる人です。

不採用を突きつけられた大手航空会社から、
2年後、採用を勝ち取る私の行動については以下のリンクからどうぞ!

それじゃ受からないよね。某大手航空会社、合否をわけるものとは?



同期の寝坊から見る危機突破力

航空大学校で座学を受けていたころの話です。

その日はテストがあり、
その後に授業が入っていました。

テストに向けて夜遅くまで勉強していたので、
睡眠不足の仲間が多かったのです。

テストが早々に終わると、
次の授業開始時刻まで休んでいました。

中には仮眠をとる人もいました。

そして次の授業開始時刻が近づき、
同期が教室に集まってきました。

あれ?1人いない…

その日の授業は座学教官の中で
ぶっちぎりに厳しい教官でしたので、
遅刻するなどあってはならないことです。

授業開始まであと3分。

…まだ来ない…

さすがに同期もざわつき始めます。

授業開始まで間もなく、
来ていない仲間を探しに行くこともできません。

いよいよ授業開始時刻となり、
教室に教官が入ってきました。

『お、終わった…』

何事もないかのように授業が進み始めて数分後。

ガラガラガラ…

急に教室のドアが開き、

遅刻した学生『すみません!うとうとしてました!!』

!?

教官『……きみは帯広(次の校舎)に行けないね…』

とまぁ、
こんなエピソードがあったわけです。

この時、
寝坊して遅刻した学生にとっては、

突然、寝坊するという危機が発生したわけです。
(目覚ましかけておこーぜ…)

その危機に対して発揮した力が、
まさに現状を見る力だったのです。

あぁ…寝坊してしまった…
でも授業には出ないといけない。

一番厳しい教官に対して、
遅刻の理由を嘘つくことはできない。

かといって正直に寝坊したと答えてもダメだ。
印象が悪すぎる…

このように現状を見て、
考えて、
行動に出た…のかどうかは分かりませんが、

しびれている片足を引きずりながら、
少しでも早く教室に向かい、
ドアを開けて開口一番

『うとうとしてました!』

という行動は、
その時に出せる
最大のパフォーマンスだったのではないでしょうか。

特に、

『うとうとしてました!』

の一言は、
嘘をついているわけではなく、
かつ、寝坊したという事態を和らげる表現として、
最適だったと思います。

行動を起こすことのできるマインドへ

さて、
皆さんは何か危機が起きた時に、
現状をしっかりと見て、
新たな行動を起こせる人ですか?

今までの自分、
環境を捨てて、
新たな行動を起こすということは
とても勇気がいること
だと思います。

そして、とてもエネルギーを必要とします

新しく行動を起こさなくては!
と思っても、
なかなか動き出せないことも
多いのではないでしょうか。

それは、
新しいことを始める不安、
先が見えない不安、
現状よりも悪くなってしまうのではないか、
疲れそう、、、

色々なマイナスイメージが
行動を起こすことを邪魔します
よね。

行動を起こさないとダメだということに
薄々気付いていたとしてもです。

せっかく現状を見て、
理解しても、
行動に結びつかないと
それは何も変わらないわけです。

もしもあなたが、
なかなか行動を起こすことの出来なくて
悩んでいるとしたら、
次の本を読んでみると良いかもしれません。

チーズはどこへ消えた?
という本です。

ページ数はたったの100ページ弱!

本気で読んだら1時間ちょっとで読み切れます。

話の内容はぜひ本を手に取って
読んで頂きたいところですが、

簡単に要約すると、

2匹のねずみと2人の小人が
チーズのある世界に生きています。

くる日もくる日も、
目の前に山のようにある、
大好物のチーズを食べて暮らしています。

ところがある日、
突然目の前にあったチーズが
消えてなくなります。

無くなるだなんて
夢にも思っていなかったチーズが、です。

その時、
2匹のねずみと2人の小人は
どのような行動に出るのか。

そこに危機を突破する大事な大事な考えが
凝縮されている
のです。

危機は誰にでも起こりえます。

自分にだけは起こらない。

そんなことは100%ありません!

現状を見て、
是非行動できるマインドを、
たった100ページ弱の

この本から学んでみてはいかがでしょうか!

まとめ

最後にまとめて終わりましょう。

危機は誰にでも起こりえます。

しかも予告なく、
突然振りかかってきます。

そんな時、
大事なことは、

現状を見るということ。

見て見ぬふりは、
事態を悪化させるだけです。

現状を見て、
理解したならば、
半分クリアしたようなもの
です。

残りの半分は?

そう!
行動する!

未知の領域へ一歩を踏み出すことは
不安だし、
苦しいかもしれません。

現状維持の方が楽に感じると思います。

でもその現状維持は
問題解決になっているのでしょうか?

ご自身も気付いていると思います。

このままではダメだと。

今の苦しい一歩が、
危機を打開し、
将来を楽しいものにさせてくれます!

是非皆さんも、
現状を見ることから逃げずに、
危機を打開するための行動を
起こせる人になりませんか!
私も一緒に頑張ります!

以下のリンクに、
パイロットになるための行動を起こし続けているあなたに向けて、
訓練中のつまづきを回避する方法を書いてあります!

訓練中の方、
訓練が上手くいっていない方、
一度目を通してみてはいかがでしょうか。

パイロットが教える!最強のイメージトレーニング法!

コメント

  1. 四季 より:

    遅刻した学生がどうなったのか気になる…

    • Ten Ten より:

      四季さんコメントありがとうございます。
      結論、遅刻した学生は
      無事に帯広へ進み、
      優秀なフライトスキルで、
      エアラインへの就職を果しております。

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