パイロットになりたい!どんな人がパイロットになるの?

パイロットになる
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こんにちは。
機長のTenです。

みなさんは
どのような人がパイロットという
仕事をしていると思いますか?

・ガチガチに勉強できるんでしょ?
・目が良くないとなれないんだよね?
・英語できないとダメなんでしょ?
・運動神経もよくないとね?
・とにかく健康って聞いたけど?

実は私も最初、
パイロットを良く知らない時は
こんな風に思っていました。

でもちょっと待ってください!

これすべて満たしてたら相当な人ですよね?
パイロットが全員こんな人たちだったら
、もはやこれからパイロットになれる人いません!

でも大丈夫です。
実際はそんなことないんですよ。

今回の記事を見ていただければ、

パイロットはどういう人がなっているのか
パイロットによくある間違ったイメージ

これらが分かるかと思います。

これからパイロットを目指す方、
またご自身が乗る飛行機のパイロットが
どのような人たちなのか気になる方、
ぜひ最後までお付き合いください。

パイロットになる方法に興味のある方は以下の記事が参考になるかもしれません
パイロットになる方法①【自社養成】
パイロットになる方法②【航空大学校】
パイロットになる方法③【私大】

現役パイロットが語る、パイロットの魅力に興味がある方は以下の記事をどうぞ。
現役パイロットが語る、パイロットの魅力とは?

パイロットはどういう人がなっているのか

初めに簡単な自己紹介をしておくと、

航空大学校を卒業【50人強】
大手航空会社へ就職【100人弱】
国内航空会社2社経験【350人弱】

【 】内の数字は出会ったパイロットの数です

これらの経験から、
今までお仕事で関わったパイロットの数は
500人弱います。

ですから比較的信頼できる情報を発信できると思います。

そのパイロットの中で、

・ガチガチに勉強できるんでしょ?
・目が良くないとなれないんだよね?
・英語できないとダメなんでしょ?
・運動神経もよくないとね?
・とにかく健康って聞いたけど?

これらを完璧に満たしていた人、
確かにいました!

私が知っている中では2人
たったの0.4%です。

そう、パイロットだってフツーの人間です。
どれくらい普通なのかを一緒に見ていきましょう。

勉強できる人たちの集まり?

アタマが良くないとパイロットになれないんでしょ?

このような質問は結構聞きます。

もちろん勉強は必要ですよ。
当然です。

でも天才である必要はありません。
努力して達成できる範囲内です。

私自身も、
小学校→中学校→高校はすべて公立です。

高校の時に理系を選択しているにもかかわらず、
数Ⅲの定期テストで3点でした。
もちろん100点満点中です。
答案を返された時の、
『君、何でここにいるの?』
っていう顔。
今でも忘れてません。笑

大学の偏差値も50ちょいです。

ね!大したことないでしょ?笑

いやいや、他の人たちはスゴイに決まっているって?

うーん、そうでもないと思います。
いや、もちろんピンキリですよ!
良い人は良いです!

航空大学校の同期では、
東大卒から大学に通っていなかった人まで様々いました。

文系理系バラバラですので、
得意分野がみんな異なります。
理系科目の力学系(流体とか航空力学)は
さすがに文系の仲間は苦労してました。

しかし、
航法のように全員が初めましての科目もあるわけです。
結局は在学中の努力次第というわけです!

ちなみに大手の自社養成メンバーは
平均して偏差値高めの大学出身者が多かったです。

考え方がするどいメンバーも多くいましたが、
結局自社養成メンバーもピンキリです。

大丈夫?ってメンバーもいましたし、
逆にアタマでっかちになり過ぎて
フライトで苦戦するというケースもありました。

バランスが大事ですね。

目が良くないとパイロットになれない?

最初に私の視力は裸眼で左右1.5ずつあります。

でも今、裸眼の人何割くらいなんでしょう。
ごめんなさい、
これは感覚的な数字になってしまいますが、
3~4割くらいは矯正視力の方のように感じます。

視力といっても、
航空身体検査で求められる視力はいくつかあります。

遠見視力
中距離視力
近見視力
両眼視機能
視野
眼球運動
色覚

色々ありますね。
値は航空会社や学校によって
変わることがありますので要注意です。
詳しい検査項目は
航空医学センターのページを見てみると分かります。

例えば遠見視力については、

『各眼について、各レンズの屈折度が(±)8ジオプトリーを超えない範囲の常用眼鏡により0.7以上、かつ、両眼で1.0以上に矯正することができること。

とあるように、
矯正視力での基準値を満足すれば良い
ことが記載されています。

『目が悪いから』
パイロットをあきらめるのはもったいないです!
一度詳しく確認してみるといいと思いますよ。

英語ができないと飛べないの?

英語に関しても、
パイロットは英語ができると思われていることが多いです。

しかし実際はそうでもないことが多いです。

だからといって心配しないでくださいね!

まず通常のフライトでは英語力を求められることがありません

何故かというと、
決めれらたフレーズしか使わないからです。

パイロットは管制官と通信しながら目的地までフライトします。
ここでの管制官とのやりとりは
決まったフレーズ、
航空英語と言われるものしか使いません。

これらは型が決まっていて、
離陸の時はこのフレーズ、
着陸の時はこのフレーズというように、
すべてが決められているのです。

パイロットはもちろん
フレーズを全て覚えていますから、
通常のフライトでは問題ありません。

しかし、緊急事態や不具合が発生し
、いつもと違う場面では会話力も求められます。
フレーズが決まっていないことが多いですから。

それでも日本でフライトしている分には
英語力は必要ありません。

最終的には管制官と日本語で話すことが
認められているからです。

つまり国内線パイロットなら大丈夫。

ところが国際線では英語力が大事になってきます。
海外の管制官はもちろん日本語は話せませんからね。
度々YouTube上に
管制官とのミスコミュニケーション例が掲載されています。

また、国際線パイロットには
航空英語能力証明で
レベル4以上が必要になります。

国内外問わず、
自身の活躍の場を増やす意味でも、
英語は勉強しておいた方が良さそうです。

ちなみに私はサボってしまっていたので、
今でも日々勉強中です!
一緒に頑張りましょう!

運動神経もよくないといけない?

運動神経は良くても悪くても、
パイロットになるのに関係ないです。

パイロット、基本ずっと座っているので。笑

むしろ運動不足です。

それが理由か、
パイロット仲間は
適度に運動している方が多いですよ。
健康管理の意味合いが大きいですね。

ただ、あまりにも激しい運動をしていると
不整脈になったり、
怪我をしてしまったりと
リスクが高いように思います。

適度が大事です!

健康な人じゃないのなれない?

たしかにパイロットは毎年、
航空身体検査をクリアしなければなりません

航空身体検査の各基準に関しては
航空医学センターのページが分かりやすいです。

身体検査をパスするため適度に運動したり、
食事に気を遣っているパイロットが多いですよ。

しかしパイロットも、
お酒を飲む人は飲みますし、
タバコを吸う人だっています。

それでも長年パイロットを続けるには、
適度な運動や、
食事には気を遣って、
早朝や深夜に飛ぶような
不規則な勤務にも耐えられるよう、
常に健康体であることが求められるのは間違いないです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はどんな人がパイロットになるの?
という疑問に答える形でまとめてみました。

本記事で分かるように、
パイロットは特別な人間がなる職業ではありません
いたってフツーの人がなっているんです。

ただ、私含めパイロットはフツーの人達なので、
皆さん努力して能力を高めたり、
維持しているということです。

パイロットのイメージをフラットにしてもらい、
是非なりたい職業の選択肢に
パイロットを含めてもらえたらなと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

パイロットになる方法に興味のある方は以下の記事が参考になるかもしれません
パイロットになる方法①【自社養成】
パイロットになる方法②【航空大学校】
パイロットになる方法③【私大】

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コメント

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