あたり前のことを、あたり前にやりとげる!パイロットのお仕事とは?

パイロットのお仕事 パイロットのお仕事
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こんにちは。
機長のTenです。

みなさんは
パイロットのお仕事を想像したときに
どのように思いますか?

  • 世界中に行けて楽しそう!
  • CAさんと一緒でうらやましい!
  • 飛行機を操縦してすごい!

あまり周りでパイロットの人っていないみたいで、
どのようなお仕事なのかイメージが湧きづらいですよね。

パイロットのお仕事は安全が最優先です。

あたり前ですよね?

何百人ものお客様をお乗せして飛ぶわけです。
その責任が大きいことは
簡単に想像できると思います。

今回の記事では、

パイロットのお仕事はどのようなものなのか
パイロットはどのように安全を守っているのか

これらがイメージできる内容になっています。

これからパイロットを目指す方は、
近い将来ご自身が
どのような働き方をするのか知ることで、
何が必要な事なのか
分かるかもしれませんね。

パイロットには興味あるけど
まだ目指すところまでいっていない方は、
一見華やかに見えるパイロットのお仕事の
本当の姿を知っていただき、
将来を考えるきっかけになればと思います。

パイロットになる方法に興味のある方は以下の記事が参考になるかもしれません
パイロットになる方法①【自社養成】
パイロットになる方法②【航空大学校】
パイロットになる方法③【私大】

現役パイロットが語る、パイロットの魅力に興味がある方は以下の記事をどうぞ。
現役パイロットが語る、パイロットの魅力とは?

ライザップイングリッシュ

パイロットのお仕事はどのようなものか

パイロットの仕事の流れ

初めに簡単な自己紹介をしておくと、

  • 航空大学校卒業
  • 大手エアラインへ就職
  • 国内航空会社2社転職経験あり
  • 現在Boeing機の機長

パイロットの世界に入って10数年経ちました。
まぁまだ10数年ではありますが
現役のパイロットですので、
比較的信頼できる情報を提供できると思います。

さっそく本題ですが、

パイロットのお仕事は
安全に飛行機を飛ばして、
安全に目的地に降りる

これが基本です。
もちろんそれは知っていますよね!

もう少し具体的に仕事の流れを見てみましょう。

  1. 会社へ出頭
  2. 出発前のブリーフィング
  3. CAさんとブリーフィング
  4. 出発前の飛行機の準備
  5. お客様搭乗開始
  6. 管制官からクリアランス取得
  7. Weight & Balance 確認
  8. プッシュバック
  9. Taxi
  10. 離陸
  11. 巡航
  12. 降下
  13. アプローチ
  14. 着陸
  15. Taxi
  16. Spot in
  17. お客様降機
  18. 次のフライトの準備開始(ここから4に戻り、後は繰り返し)

いろいろとやることは
細分化されていますし、
その日その日で
一緒に仕事をするメンバーが変わったり、
天気が変わったり、
出発地・目的地が変わったりします。

そういう意味で
同じフライトはありません。

パイロットのお仕事はいつも同じ?

ルーティン

しかしながら
1便の中で行う
仕事の流れはいつも同じです。

たまに機材故障や
イレギュラーが発生することもありますが、
99%のフライトは
同じ作業の繰り返しになります。

1つ1つの作業も、
基本的にはマニュアルで定められています

定められた手順を、
定められたタイミングで行うように
書かれているのです。

パイロット個人が
勝手に判断や操作をできる部分は
限られているのです。

パイロットはどのように安全をまもっているか

決められたことを決められた通りに行うから安全

このように
パイロットのお仕事は
決められたことだらけ
なのです。

少し窮屈に思いませんか?
私自身もそう感じることもあります。笑

しかし何故やることすべてが
決められているのでしょうか?

それは安全を守るためなのです。

パイロットは
毎回別の人とチームを組んで
フライトします。

人によってやり方が異なっていたらどうでしょう。
作業しにくくありませんか?

あの人はああしろって言っていたけど、
この人はこうしろって言う。
それではどうしたらいいのか
分からなくなってしまいますよね。

そういう状態の時にミスが起こります。

また、やることが決められているのには
別の背景もあります。

それは、
過去の事故や失敗を踏まえて
手順が決められている
ということです。

過去の反省を活かして
同じ失敗を繰り返さないように
定められているのです。

このような背景で手順が定められているので、
決められたことを守るということが、
安全を守るということに繋がることを
イメージできるかと思います。

ちなみに、
手順が決められている理由の一つには、
“Pilot Incapacitation”を一早く察知する
という理由もあります。
別記事で触れてみようと思います。

訓練で見られるポイントも、決められたことを守っているか

さて、決められたことを守るのが大事
ということが伝わったでしょうか?

パイロットは技量や
知識の確認・維持のために、
年に何回か訓練や審査があります。

これらの訓練・審査では
知識がアップデートされているか、
技量は満足しているを確認する事は当然ですが、
それらが決められた通りに出来ているか
も重視されます

マニュアルがあるんだし、
決められた通りにやるなんて
当たり前でしょ?

このように思うのはもっともなのですが、
意外と難しいんですよ。

キャリアが長くなってくると
当然仕事に慣れてきます。

この慣れが
作業を簡素化しようとしてしまったり、
お互い分かっているからいいか
という慢心を生んだりするのです。

先ほども書いたように、
人によってやり方が異なるとミスが生じます。

『あれ?
ここは本来の手順と違っているけど、

この人はこうやるのかな?』

キャリアの短い人は
キャリアの長い人のやっていることを
正しいと思い込んでしまう傾向があるので
特に注意です。

しっかり確認する事が仕事でもありますが、
これを怠るとミスに繋がることが多いのです。

ですから訓練や審査では、
決められた手順通りに作業が行われるか
手順と違っていた時に
相方が疑問を投げかけることができるか
これらのことを重点的に見られるのです。

常にあたり前のことをあたり前に行うのがパイロット

パイロットのお仕事は
一見華やかそうですが、
中身はそうとは限りません。

決められたことを決められた通りに、
一日に3回も4回も同じことを
愚直に繰り返すことが求められています

今日は疲れているからまぁいいか、
というわけにはいかないのです

このように
決められた通りにやれる実力があると、
ミスを少なくすることができます。

また普段なかなか起こりませんが、
極端に天気の悪い日や、
機材不具合が発生した時も
慌てるような事はありません。

稀にしか経験していないことでも、
訓練通りに決められた手順を確実に行うことで、
あたり前のように離陸し、
あたり前のように着陸できるのです。

ちなみに不具合事象は
いつも決められたものが
発生するわけではありません。

マニュアルに書かれていないことだって
発生します。

そのような時でも、
手順通りに行動できる実力があると
冷静に考えることができます。

手順にあることでは対処できないな。
この不具合のこの部分はこのマニュアルが適用できそうだな。

このような判断に繋げることができるのです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

パイロットのお仕事は
華やかに見えますが、
中身は自由度の高くないお仕事です。

決められたことを
決められたようにできる力が
求められます

毎回毎回それを守るのは
意外と難しいんです。

でもそれが安全に直結していることを
パイロットは理解して
行動に移しています。

派手さは必要ありません。
地味な作業を馬鹿にしないでできるような人

パイロットに向いているのかもしれませんね

ちなみにですが、
決められたことを
単に決められた通りに行動しているのでは
ダメなんです。

言っていることが違うじゃないか!
と言われそうですが、
実は1つ1つの決められた内容を
考えて行動することが重要です。

何故この手順はこうなっているのだろう?

これを考えておかないと
使い物にならないので要注意です!

【訓練中に同じようなことを100回くらい言われます!笑】

パイロットを目指す方、
日頃から考えるクセを付けておくと
訓練がスムーズにいきますよ!

パイロットになる方法に興味のある方は以下の記事が参考になるかもしれません
パイロットになる方法①【自社養成】
パイロットになる方法②【航空大学校】
パイロットになる方法③【私大】

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コメント

  1. […] どんなものか興味ある人は以下の記事の確認してみてくださいあたり前のことを、あたり前にやりとげる!パイロットのお仕事とは?優先順位、決めていますか?パイロットに必要な能力 […]

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